こんにちは、三木谷 鉄平です。
現在はIT企業の部門長として、生成AIの社内実装や戦略立案を指揮していますが、私自身も一人の英語学習者として日々格闘しています。
先日、カナダ出身の講師Troyと「イギリスの裁判所におけるAI利用のガイドライン」というテーマで議論しました。非常に興味深いレッスンでしたが、専門領域であるはずのAIについて、英語で自分の想いを正確に伝えることの難しさを痛感しました。前編では、AIの「信頼性」をめぐる議論と、そこで学んだ実践的な英語表現を深掘りします。
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1. 現場で使える「ハルシネーション(幻覚)」の伝え方
レッスン中、Troyがアメリカで実際に起きた「弁護士がAIに捏造された判例を提出し、裁判官に激怒された事件」を紹介してくれました。AIの専門家ならハルシネーションという言葉を知っていますが、ビジネスの議論でその「もっともらしさ」をどう伝えるか。
[My Real Answer]
“Yes, it’s very scary. AI can create a very real story. And sometimes we believe the story. So we need to make sure the information is true.”
この英語でも意味は通じますが、語彙が very scary や true に偏っており、ITリーダーとしては少し幼い印象です。そこでTroyと練習した、より「刺さる」表現がこちらです。
[もっと伝わる表現]
“AI sometimes makes things up with total confidence.”
(AIは時々、自信満々に話をでっち上げるんです。)
専門用語の Hallucination を使うのも手ですが、日常的なビジネスの場では Make things up(話をでっち上げる)という句動詞を使う方が、相手に「あぁ、あのもっともらしい嘘のことね」と直感的に伝わります。また、with total confidence(完全に自信を持って)という付け加えが、AIの「タチの悪さ」をうまく表現してくれます。
2. 「AIの限界」をロジカルに説明する
Troyから「いつになったらAIは完璧になると思う?」と聞かれ、私は最初「2〜3年後かな」と答えました。しかし、内心では「統計モデルである以上、一生完璧にはならない」と考えていました。その本質を英語でどう届けるか。
[ブラッシュアップした考察]
“At its core, AI is basically predicting the next word based on data. It doesn’t actually ‘understand’ the truth like humans do.”
(本質的に、AIはデータに基づいて次の言葉を予測しているだけ。人間のように真実を『理解』しているわけではないんです。)
ここで使った At its core(その本質は)というフレーズは、複雑な技術論をシンプルにまとめ上げる時に非常に重宝します。「AIは魔法の箱ではなく、確率で動く道具である」というメッセージを込めることができました。
3. 前編のまとめ:言葉の解像度を上げる
今回のレッスンで痛感したのは、難しい専門用語を知っていることよりも簡単な単語で仕組みを正確に描写することの大切さです。
「AIは嘘をつくから使わない」のではなく、「嘘をつく仕組みを理解した上で、どう乗りこなすか」。後編では、私が提案した「AI同士を競わせる」という次世代の活用法と、Troyから教わった「倫理」と「道徳」の意外な違いについて語ります。
💡 三木谷 鉄平の「明日から使える」実践表現&単語集(前編)
| 表現・単語 | 意味 | 会話での使い方・ニュアンス |
| Make things up | 話をでっち上げる | AIが嘘をついた時に “The AI just made it up.” と使えます。 |
| With total confidence | 自信満々に | 間違っているのに堂々としている様子を表現する時に。 |
| Predict | 予測する | 「理解(Understand)」との対比で使うとAIの本質が伝わります。 |
| At its core | その本質は / 根っこでは | 長い説明の後に “At its core, the problem is…” と結論を出す。 |
| Fact-check | 事実確認する | 動詞として定着しています。”We must fact-check the output.” |
| Statistical model | 統計モデル | AIを「魔法」ではなく「技術」として語る際の重要ワード。 |

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