2019年5月の連休に、妻と、当時2歳だった長男を連れて、ニューメキシコ州の「ホワイトサンズ国立公園」へ行きました。シリコンバレーの駐在中(2018年〜2022年)に、家族で出かけた旅の一つです。
※写真は、すべて筆者が撮影したものです。
この旅で、一番強く覚えているのは、景色だけではありません。レンタカーを借りるとき、国境警備隊の検問を通るとき、家族を守る立場として、自分の英語で話さなければならなかったことです。前編では、エルパソで車を借りて、公園へ向かうまでを書きます。
- 砂は石膏。出口のない盆地に、石膏が流れ込んでできた
- 日本からは、アメリカ国内で乗り継いでエルパソへ。そこからレンタカーで約1.5時間
- カリフォルニアからは、テキサス州のエルパソ空港から入るのが、私のルートだった
- レンタカーでは、ガソリン・保険・トラブル時の連絡先を、つたない英語で確認した
- 検問では、国籍・ビザ・行き先を聞かれた。短い英語だが、緊張した
※これは私の体験談です。ルートや手続きは、変わることがあります。出かける前に、公式の情報で確認してください。
ホワイトサンズは、どうやってできたのか?
ホワイトサンズの砂は、一般的な砂浜のような石英の砂ではなく、石膏(gypsum)でできています。米国国立公園局(NPS)の解説(Geology of White Sands、2026年11月3日に確認)をもとに、成り立ちを順番に並べると、次のようになります。
| 順番 | 何が起きたか |
|---|---|
| 1 | 周りの山に、石膏を含む地層がある。雨や雪どけの水が、それを溶かす |
| 2 | 石膏を含んだ水が、周りを山に囲まれた盆地(トゥラローサ盆地)に流れ込む。盆地には、海へ出る川がない |
| 3 | 氷河期には、盆地に大きな湖(オテロ湖)があった。湖に、石膏が積もっていった |
| 4 | 湖が干上がり、石膏の結晶が残る |
| 5 | 風と水が、結晶を細かく砕く。細かい砂が風に運ばれて、砂丘になる |
石膏は水に溶けやすいため、雨の多い場所では、ふつう流されて残りません。雨が少なく、水の出口がない盆地だったからこそ、これほど広い白い砂丘ができた、と説明されています。日本ではまず見られない、地形と気候の組み合わせです。
※何年前の出来事かは、資料によって書き方が違います。この記事では、年数は書きません。
日本から、ホワイトサンズへは、どう行くのか?
ここからは、私の体験ではなく、公式情報をもとにした一般的な案内です。私自身は、カリフォルニア在住中に出かけたので、日本からの旅程は、自分では経験していません。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 日本 → アメリカ | ロサンゼルスなど、アメリカの大きな空港へ飛ぶ |
| アメリカ国内の乗り継ぎ | エルパソ国際空港(ELP)へ。日本からの直行便は、私が調べた範囲では見つからなかった。乗り継ぎが1回以上必要になる |
| エルパソ → 公園 | レンタカーで約1.5時間(NPS による)。空港から公園までは、約85マイル(約137km) |
NPS の公式ページ(White Sands 行き方、2026年11月3日に確認)によると、公園に最も近い空港はエルパソで、公共交通機関はありません。配車サービスで公園まで行くことはできても、公園から呼んで帰ることは、ふつうできない、とも書かれています。レンタカーを借りられる街は、エルパソ、ラスクルーセス、アラモゴードです。
出発前に、次の点を確認してください。
- 運転免許:日本の免許で運転するには、国際運転免許証などが必要になることが多い。借りる会社と、州のルールで確認する
- 入国の手続き:ESTA やビザなどは、状況によって違う。米国政府の公式情報で確認する
- 公園の閉鎖:隣の軍の施設でミサイル試験があると、公園が閉まることがある。出かける日の情報を、NPS の公式ページで確認する
- ガソリン:アラモゴード(公園の東、約15マイル)かラスクルーセス(西、約52マイル)で入れておく。公園の中にはない
※航空会社の便や、レンタカーの条件は、よく変わります。予約の前に、各社の公式サイトで確認してください。
エルパソから、ホワイトサンズへは、どう行ったのか?
カリフォルニアからは、テキサス州のエルパソ空港(ELP)を起点にしました。空港で、大きめの SUV を借りて、US-54 を北へ向かいました。米国国立公園局(NPS)の公式ページ(White Sands 行き方、2026年11月3日に確認)にも、エルパソから約1.5時間と書かれています。公共交通機関はなく、レンタカーで行く場所です。ガソリンは、公園に入る前に、入れておく必要があります。



荒れた砂漠の中を、ひたすら一直線に走る道でした。後部座席のチャイルドシートでは、長男が、行けども行けども同じ景色に飽きて、タブレットの動画をよく見ていました。ときどき、じっと地平線を見ている時間もありました。日本では見られない大自然が、この子の記憶にも残ればいい。いつか自分でハンドルを握って、世界へ飛び出してくれたら、うれしい。そんなことを思いながら、運転していました。
レンタカー営業所では、何を英語で聞いたのか?
見渡す限りの荒野を走るので、トラブルへの備えは、必須だと考えました。つたない英語でしたが、次の3つを、カウンターで確認しました。

- ガソリンは、満タンにして返す必要があるのか
- 保険は、どうなっているのか
- 万が一のトラブルのとき、どうすればいいのか
家族が乗っています。ここを、「たぶん大丈夫」で済ませるわけにはいきませんでした。当時の私の英語は、整った文ではありませんでしたが、聞きたいことを、一つずつ確認しました。今なら、次のように言えます(これは、あとから整えた言い方です。当時の私の英語ではありません)。
| 聞きたいこと | あとから整えた英語 |
|---|---|
| 満タン返却は必要か | Do I need to return the car with a full tank? |
| 保険の範囲 | What does the insurance cover? |
| トラブルのときの連絡先 | Who should I call if something goes wrong? |
| ロードサービスの有無 | Does this include roadside assistance? |
国境警備隊の検問では、何を聞かれたのか?
道の途中に、国境警備隊(Border Patrol)の検問がありました。エルパソは、メキシコとの国境に近い街です。検問では、パスポートの提示を求められ、アメリカ市民かどうか、そしてビザを持っているかを、確認されました。私は、聞かれたことに、そのまま答えました。やり取りは、およそ次のようなものでした(言葉は、記憶をもとにした再現です)。
| 係員(再現) | 私(再現) |
|---|---|
| Are you U.S. citizens? | No, we are Japanese. Here are our passports and visas. |
| Where are you heading today? | We’re heading to White Sands for a family trip. |
短い英語です。でも、後ろの席には、小さな子どもがいます。家族全員の身分を、自分の英語で、きちんと説明しなければなりません。日本で暮らしていたら、まず感じない緊張でした。
※検問の手続きや、必要な書類は、状況によって違います。NPS の行き方のページには、検問の手続きは書かれていません。旅の前に、国務省などの公式情報で、確認してください。
前編のまとめ:この旅で、英語は何の役に立ったのか?
| 場面 | 英語でしたこと |
|---|---|
| エルパソのレンタカー営業所 | 満タン返却、保険、トラブル時の連絡先を確認した |
| 国境警備隊の検問 | 国籍、ビザ、行き先を聞かれて、答えた |
次回の中編は、いよいよ、真っ白な砂丘です。ビジターセンターで、ソリとワックスを買った話を書きます。
よくある質問
ホワイトサンズへは、どうやって行きますか?
公共交通機関はないので、レンタカーを使います。NPS の公式ページでは、エルパソ、ラスクルーセス、アラモゴードでレンタカーを借りられると書かれています(2026年11月3日に確認)。
英語が苦手でも、レンタカーを借りられますか?
私は、つたない英語でも、確認したいことを一つずつ聞くことで、借りられました。聞きたいことは、事前にメモしておくと、安心です。
- 前編 エルパソから検問まで(この記事)
- 中編 白い砂丘で、ソリ遊び
- 後編・総集編 夕暮れの砂丘と、命綱だった英語
※この記事は、私の旅の体験をもとにしたものです。手続きや費用は変わることがあるので、出かける前に、公式の情報で確認してください。
私が何者で、どんな経緯で英語をやり直しているかは、運営者情報に書いています。






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