仕事で使う英語

TOEIC 645→900点の経験を、若手へ返す|管理職の私が考える「使える英語」の育て方

その経験を次の世代へ。管理職が考える、使える英語の育て方のアイキャッチ画像(AIで作成)

TOEIC 645点。そこから900点。Speaking & Writing は340点。『860点 奪取の方法』を20周。GSET を6か月、毎日。Cambly を週3回。ずいぶん、遠回りしました。でも、今振り返ると、その遠回りがあったからこそ、若いメンバーに伝えたいことがあります。

※アイキャッチ画像は、イメージです(AIで作成。写真に写っている人物は、実在の人物ではありません)

英語は、資格を取ったところで終わりではありません。同時に、資格は意味がないとも思いません。資格、発音、英会話、実際の仕事。それぞれ、役割が違うのです。

この記事の3つのポイント
  • TOEIC は無駄ではなかった。大きな土台だった
  • 若手には、たくさん教えない。「一つ覚えて、使って、もう一度使う」を勧める
  • 管理職だからこそできるのは、英語を使う機会そのものを作ること

※これは私の体験と考えです。会社の方針や、他の人に当てはまる方法を述べる記事ではありません。

TOEIC は、無駄だったのか?

「TOEIC で900点取っても、話せない」という話を聞くことがあります。確かに、TOEIC L&R は Speaking を直接測る試験ではありません。IIBC も、Listening と Reading の2つの力を測るテストとしています。でも、だから TOEIC が無駄だったとは、まったく思いません。私にとっては、大きな土台でした。

  • 語彙がなければ、話せない
  • 文法がなければ、組み立てられない
  • 聞き取れなければ、会話にならない
  • 速く読めなければ、海外の情報に追いつけない

問題は、TOEIC だけで全部を完成させようとすることだったのだと思います。

資格・発音・英会話は、どう役割が違ったのか?

手段私にとっての役割
TOEIC土台。語彙・文法・読む力・聞く力、時間内に処理する力
GSET知識を、体に移す工程。声・発音・リズム
Cambly実戦。一レッスン一表現で、新しい英語を使ってみる
実際の仕事使える英語を、本番で試す場所

GSET では、Happy Birthday すら、うまく伝わりませんでした。毎日声に出して、考えなくても口から出るまで繰り返す。これは私にとって、知識を体へ移す工程でした。Cambly では、「いつも決まりきったことを言っている」と指摘されました。これは、痛い指摘でした。間違えない英語を話している。でも、新しいことに挑戦していない。そこで、一レッスン一表現にしました。

Cambly の公式ページ(Cambly、2026年11月3日に確認)には、「Progress, not perfection」(完璧でなく、進歩を)という見出しがあり、間違いから学ぶことをうたっています。私自身の経験とも重なります。

今、若いメンバーに何を伝えているのか?

今、私は若いメンバーと、英語を学ぶ場を持っています。そこで意識しているのは、たくさん教えることではありません。一つでいい。今日初めて知った表現を、次の会議で使ってみる。メールで使ってみる。海外の人との会話で使ってみる。使えたら、その表現は、参考書の中の英語ではなくなります。自分の英語になります。

管理職だからできる、英語の育て方とは?

管理職が英語教育を考えると、「研修を入れよう」「TOEIC ○点を目標にしよう」となりがちです。もちろん、それも必要です。でも、それだけではもったいないと思っています。管理職だからこそ、英語を使う機会そのものを作れるからです。

機会の作り方例
海外との会議に連れていく若手を一人、同席させる
小さく発言してもらう一つ、質問してもらう
一次情報に触れてもらう海外企業の記事を、読んでもらう
自分の言葉で話してもらう英語で、自己紹介してもらう

小さな本番を増やす。英語を勉強する理由を、仕事の中に作る。これは、管理職にできることです。

目標は、「英語が上手な人」を作ることなのか?

私が若い人たちに英語を学んでほしい理由は、発音がネイティブのようになってほしいからではありません。TOEIC 990点を取ってほしいからでもありません。世界から、直接学べる人になってほしいのです。

  • 海外の技術者に、自分から質問する
  • 世界のカンファレンスを、聞く
  • 海外企業と、議論する
  • 自分の考えを、伝える

「日本語になってから読む」のではなく、一次情報に、自分でアクセスする。IT や AI の世界では、この差は大きいと感じています。

645点だったから、伝えられることは?

最初から、英語が得意だったわけではありません。TOEIC 645点から始まりました。Reading が苦手でした。同じ本を20周しました。朝3時に起きて、模試を解きました。発音が通じませんでした。毎日、録音しました。Cambly では、いつも同じ表現ばかり使っていると指摘されました。

だからこそ、「できない」と言う若手の気持ちは、分かります。私が伝えたいのは、一気に話せるようにならなくていいということです。一つ覚える。使う。もう一度使う。また一つ重ねる。英語は、バームクーヘンのように、薄い層を積み重ねればいい。

私の英語学習は、まだ続いているのか?

TOEIC 900点を取ったところが、ゴールではありませんでした。海外で働いたことも、ゴールではありませんでした。管理職になった今も、英語を学んでいます。ただ、一つ変わりました。昔は、「自分が英語を話せるようになりたい」と思っていました。今は、「次の世代が、世界と直接仕事ができる環境を作りたい」と思っています。

645点から始まった私の英語学習は、いつの間にか、人材育成につながりました。だから、英語は面白い。そして、まだ終わっていません。

よくある質問

社会人は、まず TOEIC と英会話の、どちらをやるべきですか?

私は、二者択一にしなくてよいと思います。TOEIC L&R で、語彙・文法・Listening・Reading の土台を作りながら、短時間でも、声に出して実際に使う機会を作る方法があります。

忙しい管理職でも、英語は伸ばせますか?

私自身は、仕事をしながら学習を続けました。重要だったのは、毎回大きな成果を求めるのではなく、学習を習慣にして、小さな反復を続けることでした。

一番おすすめの勉強法は、何ですか?

私自身の経験なら、「一つ覚えて、一度使って終わらず、次回もう一度使う」です。教材やサービス以上に、この反復が重要だったと感じています。

※この連載は、筆者本人の学習・受講の体験をもとにしたものです。スコアの向上や学習の効果を保証するものではありません。試験の形式やサービスの内容は変わることがあるので、受験・申し込みの前に、公式サイトで最新の情報を確認してください。

私が何者で、どんな経緯で英語をやり直しているかは、運営者情報に書いています。