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ホワイトサンズ国立公園(中編)|真っ白な砂丘でソリ遊び。「ワックスを忘れずに」と言われた

オレンジ色のソリを持って、ホワイトサンズの白い砂丘の上に立つ人(2019年5月)

前編では、エルパソで車を借りて、検問を通るところまで書きました。中編は、いよいよホワイトサンズです。公園に入ると、道が少しずつ、白くなっていきます。

※写真は、すべて筆者が撮影したものです。

最初はまばらだった白い砂が、奥へ進むにつれて、雪の壁のように高くなる。道路まで、真っ白に染まる。別の世界に迷い込んだような景色でした。

この記事のポイント
  • 純白の砂は、日差しを強く返す。サングラス、日焼け止め、水は、必須だった
  • ソリとワックスは、ビジターセンターで買った。「ワックスを忘れずに」と言われた
  • 場所は、ニューメキシコ州の南部。アメリカでは年間70万人以上が訪れる
  • 砂が白い理由は、石膏。公式の説明では、水が蒸発して残った石膏が、砂になった

※これは私の体験談です。公園の開園時間や設備は、変わることがあります。出かける前に、公式の情報で確認してください。

ホワイトサンズは、アメリカのどこにあるのか?

ホワイトサンズ国立公園は、アメリカ南西部、ニューメキシコ州の南部にあります。メキシコとの国境からも、そう遠くありません。周りを山に囲まれた、トゥラローサ盆地の中です。NPS の公式ページ(White Sands 行き方、2026年11月3日に確認)をもとに、近くの街との位置関係を整理します。

街公園との位置関係(NPS による)
アラモゴード(ニューメキシコ州)公園の東、約15マイル(約24km)。ガソリンスタンドや宿はここ
ラスクルーセス(ニューメキシコ州)公園の西、約52マイル(約84km)。車で約1時間
エルパソ(テキサス州)最寄りの空港がある街。約85マイル(約137km)、車で約1.5時間

公園の入口は、ハイウェイ US-70 のすぐ脇にあります。公園のすぐ隣は、軍のミサイル試験場(ホワイトサンズ・ミサイル実験場)です。NPS の基本情報のページ(基本情報)には、ミサイル試験のために、公園が一時的に閉まることがある、と書かれています。

アメリカ人と日本人に、どれくらい知られているのか?

わかった範囲を、正直に整理します。

わかったこと出典・注意
アメリカ1933年に国定記念物になり、2019年12月に「国立公園」へ昇格した(62番目の国立公園)NPS の発表(2019年12月のニュースリリース)
アメリカ年間の訪問者は、2021年に782,469人(公園として過去最高)。2023年は729,096人、2024年は702,236人と報じられているNPS の統計ページ(Park Statistics)と、地元報道
日本知名度を示す統計は、見つかりませんでした。日本語の旅行会社のサイトには、ホワイトサンズを回るツアーが載っています旅行会社のページ。人気や知名度の高さを示すものではありません

数字を見ると、アメリカでも、毎年数十万人が訪れる、有名な観光地です。ただ、日本人がどれくらい知っているかは、データがありません。私の感覚で言えることは、一般的な観光ガイドの、定番コースではないということくらいです。日本の砂丘というと、鳥取砂丘が浮かぶ人が多いと思います。ホワイトサンズは、砂の成分が石膏で、色も、手触りも、まったく違います。

※「知名度が高い、低い」を断定できる資料は、見つかっていません。この点は、確かな数字が分かり次第、書き直します。

周辺には、何があるのか?

ここは、私が訪れた場所ではなく、公式情報や観光情報で調べた内容です。私は、この旅では、ホワイトサンズだけを回りました。

場所どんなところか注意
ニューメキシコ宇宙博物館(アラモゴード)宇宙開発の展示とプラネタリウム。NPS では、公園から約19マイル(約30km)開館時間は、公式で確認
オリバー・リー記念州立公園山のふもとの、泉と谷がある公園。砂漠とは、違う景色公園からの距離が、資料によって違う。地図で確認
クラウドクロフトアラモゴードから山を登った、松の森の避暑地。砂漠から森への景色の変化が、見どころとされるアラモゴードから、車で約25分とする資料がある
トリニティ・サイト1945年に、世界で初めて原子爆弾の実験が行われた場所。軍の敷地内にある一般公開は、年に2回の限られた日だけ。日程は、公式で確認

トリニティ・サイトは、日本人にとって、特別な意味を持つ場所です。訪れる場合は、公式の案内を確認し、じっくり時間を取るのがよいと思います。

また、公園には、季節による違いがあります。NPS の基本情報のページによると、このあたりは、年間約330日が晴れです。夏の日中の平均気温は約36℃(97°F)、冬は約16℃(60°F)。雨の多い季節(モンスーン)は、7月初めから10月中ごろまでです。

真っ白な砂は、なぜ白いのか?

ホワイトサンズの砂は、一般的な砂浜の砂とは違い、石膏(gypsum)でできています。NPS の解説(Geology of White Sands、2026年11月3日に確認)によると、周りの山から溶け出した石膏が、出口のない盆地(トゥラローサ盆地)に流れ込み、水が蒸発したあとに石膏が残ります。それが、砕けて細かい砂になり、風に運ばれて砂丘になりました。詳しい流れは、前編に書いています。

道まで、白い砂で覆われている
白い砂で覆われた道を走る車の前方の景色
道の脇に、白い砂の丘が迫る
白い砂の丘のそばを通る道路
公園の施設にあった、地形の立体模型
トゥラローサ盆地とみられる地形の立体模型
施設内の展示パネル「From Rock to Sand to Dunes」
「From Rock to Sand to Dunes」と書かれた、施設内の展示パネル
疑問公式の説明(要点)
なぜ白い?砂が、石膏でできているため
石膏は、どこから来た?周りの山から、水に溶けて盆地に流れ込んだ
砂になるまで水が蒸発して残った石膏が、風化して細かくなり、風に運ばれた

※砂丘のできた時期や面積は、資料によって数字が違います。この記事では、数字は書きません。

車を降りる前に、何を準備したのか?

車を降りる前に、絶対に忘れてはいけないと思ったのが、サングラスと日焼け止めです。純白の砂は、太陽の光を強く返すので、裸眼では目が開けられないほど眩しくなります。また、乾燥で、水分が、あっという間に奪われます。

売店に並ぶ、日差し対策の帽子
売店に並ぶ、つばの広い帽子など日差し対策の品
安全の掲示「Be prepared for the unexpected」。911に電話する案内もある
公園内の安全の掲示。「Be prepared for the unexpected」と書かれ、911に電話する案内がある

NPS の安全のページ(White Sands 安全情報、2026年11月3日に確認)には、水は、1人1日あたり1ガロン(約4リットル)が推奨されている、と書かれています。水が手に入るのは、ビジターセンターだけです。日差しや気温も、季節によって、大きく違います。

ビジターセンターで、ソリとワックスを買ったときの英語は?

遊びの準備は、ビジターセンターで済みました。ここで、プラスチック製のソリと、固形のワックスを買いました。そのとき、現地のスタッフから、ワックスを忘れないように、と言われました。「ワックスがないと、滑らないよ」という意味です。

短い一言ですが、旅先では、こうした短いアドバイスが、一番役に立ちます。

場面使える英語(あとから整えたもの)
ソリを買いたいI’d like to buy a sled, please.
ワックスも必要か確認するDo I need wax for this?
言われたこと(再現)Don’t forget the wax. (ワックスを忘れないでね)

※上の英語は、あとから整えた言い方です。当時、私が口にした英語そのものではありません。

砂丘で、ソリ遊びは、どうだったのか?

いざ、砂丘に登ろうとすると、サラサラの砂に足が埋まって、数メートル進むだけでも息が上がります。でも、靴を脱いで裸足になると、ひんやりした砂が、とても気持ちよかったのを覚えています。砂まみれになるのも、全く気になりません。

ソリで、砂丘の斜面を滑り降りる
白い砂丘の斜面を、ソリで滑り降りる人
砂丘の頂上に置いた、黄緑色のソリ
白い砂丘の頂上に置かれた、黄緑色のソリ
裸足で、砂の斜面を踏みしめる
白い砂の斜面に足を踏み入れた、裸足の足元
頂上へ続く足跡
白い砂丘の頂上へ続く足跡
  1. ソリの裏に、ワックスをしっかり塗る
  2. 息子を抱いて、斜面を下る
  3. どこで転んでも、ふかふかの砂が受け止めてくれる

想像以上のスピード感と、転んでも大丈夫という安心感で、大人も、時間を忘れるほど、夢中になりました。

よくある質問

ソリは、どこで買えますか?

私は、ビジターセンターで買いました。NPS の「基本情報」のページには、ソリの販売の記載は、見つかりませんでした。出かける前に、公式の情報で確認してください。

日差しの対策は、何が必要ですか?

私は、サングラス、日焼け止め、水を用意しました。気温や日差しの強さは、季節によって大きく違います。NPS の安全のページを、必ず確認してください。

連載『ホワイトサンズ、家族のロードトリップ』
  1. 前編 エルパソから検問まで
  2. 中編 白い砂丘で、ソリ遊び(この記事)
  3. 後編・総集編 夕暮れの砂丘と、命綱だった英語

※この記事は、私の旅の体験をもとにしたものです。設備や費用は変わることがあるので、出かける前に、公式の情報で確認してください。

私が何者で、どんな経緯で英語をやり直しているかは、運営者情報に書いています。