TOEIC L&R で645点だった私は、シリコンバレーに駐在したとき、「何を言っているか、全く分からない」という壁にぶつかりました。そこから900点(2022年3月)まで伸ばせたのは、勉強量を増やしたからではありません。やることを絞ったからです。最初に選んだのが、リスニングで400点以上を確保することでした。
※アイキャッチ画像は、イメージです(AIで作成。写真に写っている人物は、実在の人物ではありません)
この記事では、なぜリーディングではなく、リスニングから攻めたのか。忙しい社会人が、どう優先順位をつけたのかを、私の体験として書きます。
- 900点を目指すなら、まずリスニングで400点以上を確保する、と決めた
- リスニングを先にしたのは、仕事の優先順位づけと同じ考え方だった
- リーディングの本格的な強化は、リスニングが安定してから始めた
※これは私の体験談です。「誰でも、この順番で900点を取れる」という記事ではありません。
645点の私は、何に絶望したのか?
駐在してすぐ、会議で、同僚の英語が聞き取れませんでした。単語は、知っているはずなのに、速さについていけません。聞き返すこともできず、会議が終わってしまう。そんな日が続きました。
ある日、シリコンバレーのスタートアップとの交渉で、「日本の決断は遅すぎる」という、厳しい指摘を受けました。英語が遅い。判断も遅い。両方を指摘されたような気持ちでした。この経験が、「英語を、本気でやり直そう」と考えた、大きなきっかけの一つです。
また、救急車で搬送された経験も、学習を見直すきっかけになりました。緊急のときに、英語が聞き取れず、話せない。その経験は、別の記事(英検準1級でも、救急車では「This is emergency!」しか出なかった)に書いています。
なぜ、リーディングではなく、リスニングから始めたのか?
仕事では、成果が最も早く出る領域から手をつけるのが、基本です。英語でも、同じだと考えました。IIBC の公式ページ(TOEIC L&R 試験の構成、2026年11月3日に確認)では、TOEIC L&R の構成は、次のとおりです。
| セクション | 時間 | 問題数 |
|---|---|---|
| Listening(Part 1〜4) | 約45分 | 100問 |
| Reading(Part 5〜7) | 75分 | 100問 |
リスニングは、問題数は100問、時間は約45分で、試験の進み方は、音声が決めます。リーディングのように、「後で戻って読み直す」ことができません。だからこそ、リスニングが安定していないと、試験全体の足を引っ張ると考えました。
私の場合、リーディングは、苦手でした。いきなり満点近くを狙うには、語彙と読むスピードの両方が必要で、時間がかかります。一方、リスニングは、音と意味をつなげる回路ができると、点数が上がりやすいと感じました。ここは、あくまで私の場合の話です。人によって、得意・不得意は違います。
| 項目 | 私の判断 |
|---|---|
| 最初の目標 | リスニングで400点以上を、確実に取る |
| 理想 | 470〜490点(安定して取れる状態) |
| リーディングの本格強化 | リスニングが安定したあとに始める |
忙しい管理職は、どうやって時間を作ったのか?
私は、IT部門の管理職として、数十名のメンバーを持っています。毎日、会議と、判断の連続です。まとまった勉強時間は、取れませんでした。そこで、「全部やる」のをやめました。
- やらないことを決める(リーディングは、後回しにする)
- 目標を一つに絞る(リスニング400点以上)
- 短い時間でも、毎日続ける
これは、プロジェクトの進め方と、ほとんど同じです。全部を同時に進めると、どれも中途半端になります。優先順位をつけて、一つずつ、確実に終わらせる。英語の勉強も、同じでした。
400点は、なぜ「最初の砦」だったのか?
900点は、リスニングとリーディングの合計です。リスニングで、まず400点以上を取っておけば、リーディングで必要な点数に、余裕ができます。リスニングが低いままだと、リーディングで、ほぼ満点に近い点を取らなければなりません。それは、私には、現実的ではありませんでした。
そこで、リスニングを先に固めて、リーディングで取りに行く点数を、現実的な範囲に収めると決めました。この判断が、遠回りに見えて、結果的には、一番近道だったと思います。
やってみて、何が変わったのか?
リスニングが安定してくると、会議でも、少しずつ聞き取れる部分が増えました。聞き取れる部分が増えると、聞き返す勇気も出ます。「点数」と「実際の会話」が、少しずつ、つながってきました。ただし、TOEIC L&R のリスニングは、あくまで「聞く力」のテストです。話す力は、別の力であることも、あとで痛感しました(連載の第2回に書いています)。
次の記事では、リスニングで点数を取るための、「先読み」について書きます。
よくある質問
リスニングから勉強するのは、誰にでも向いていますか?
向いている人も、向いていない人もいます。私は、リーディングが苦手で、仕事でも聞き取りに困っていたので、リスニングから始めました。最初に、自分の得意・不得意を、模試で確かめることをおすすめします。
リスニング400点は、どれくらいの目安ですか?
私にとっては、「900点を目指すための、最初の目標」でした。点数の目安や、スコアの意味は、IIBC の公式情報で、確認してください。
忙しくて、まとまった時間がとれません。
私も、同じでした。やることを絞り、短い時間でも、毎日続けることを、大切にしました。
- 第1回 まずリスニング400点を最優先した理由(この記事)
- 第2回 「先読み」で迷わない、視線の動かし方
- 第3回 通勤の聞き流しと、1.5倍速の特訓
- 第4回 リーディングで900点を取るための、私のやり方
関連:TOEIC 645点→900点|『860点 奪取の方法』を20周して、Part 7から解いた理由
※この記事は、私の学習の体験をもとにしたもので、スコアの向上や学習の効果を保証するものではありません。試験の形式は変わることがあるので、受験の前に、公式サイトで最新の情報を確認してください。
私が何者で、どんな経緯で英語をやり直しているかは、運営者情報に書いています。






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